ら
ラジアスエンドミル
隅肉部のR加工に用いられ、刃先がR形状となっているエンドミル。
ラフィングエンドミル
粗削り用のエンドミル。
り
リフロー処理
錫(Sn)メッキ後にメッキ被膜を急熱急冷し、残留応力を除去する熱処理のこと。微小回路をショートさせる原因となる金属の微細な髭状の結晶(ホイスカ、ウイスカ)の抑制とために錫メッキとセットで多用される。当社ではリフロー処理の代用としてアニール処理を行うことが多い。
リューブライト(リン酸マンガン被膜処理)(化成処理)
金属表面をエッチングさせながら、リン酸被膜の結晶を形成させる化成処理。色調は光沢のない黒灰色で、塗装の下地処理として用いる。黒染めより防錆力が高い。鉄系の素材に対して行うことができる。
リークテスト
工業製品に対して行い、密閉性が保たれているかを検査する方法。当社では、 ワーク内部を空気(正圧)で加圧し、浴槽に沈め、漏れ出る泡を目視する「液没法」(MAX3kg)を行っている。
輪郭度
幾何学的に正しい輪郭線、輪郭面に対してどれだけのずれを許容するかを表す幾何公差。
りん青銅
銅に錫を加え、リンで脱酸した銅合金。
リン酸塩処理(化成処理)
鉄鋼材、マグネに対して行われる化成処理の一つ。リン酸塩溶液に浸漬させ、表面を皮膜で覆う。耐食、防錆、塗装下地を目的とする。パーカー処理とも呼ばれる。使用液により、外観は灰色から黒色、膜厚は1~20μm。リン酸塩処理には様々な種類があるが、最も一般的なものはリン酸亜鉛(PZ,パルボンド)処理。
リーマー
ドリル、エンドミルで開けた穴を径精度、真円度、表面粗さなどに対する仕上げに用いられる刃物。
リーマー仕上げ
リーマーを用いた仕上げのこと。図面に公差が示されず、「リーマー仕上げ」と指示されることがまれにある。
れ
冷間加工
金属の塑性変形を利用した常温で行われる加工方法。切削、曲げ、切断、冷間圧延、冷間鍛造などがある。加工領域は限定され、エネルギーを必要とするが、材料のロスがほとんどなく、また熱間加工(材料を加熱して行う加工)と比較すると高精度な製品が出来上がる。
レーザーマーキング
製品に対して、識別、ナンバリング等を目的として、レーザーで文字を印字すること。
ろ
ロウ付け
溶接方法の一つ。接合する母材よりも融点の低い合金を溶かして接着剤のようにして、母材を溶かさずに複数の部材を接合する。条件により、アルミロウ、銀ロウ、銅ロウ、ニッケルロウなどがある。様々な金属に対して行える。
ロックウェル硬さ(HRC)
硬さの尺度の一つ。押し込み硬さの一種。
ロックタイト
金属製ねじやボルトの緩み止め用接着剤。ネジ・ボルトを締めることで空気が遮断され、硬化することで接着効果を得る。
ローレット
丸軸に凹凸のギザギザを入れる加工のこと。滑り止めや、回り止めの目的で用いられる。金属のボールペンや工具などの持ち手に施工されることが多い。
わ
ワイヤーカット加工
放電加工の一種で、真鍮製のワイヤーに電流を流して、糸のこのように金属を切断(溶断)する加工方法。切削できない高硬度の焼き入れ鋼や、特殊鋼、非常に薄いワークでも加工ができる。通電性を持つ金属であれば加工可能。アルマイト処理がされているワークは通電しないため加工不可。
ワーク
被加工材、工作物。