鋳鉄

鉄で吹いた鋳物

炭素を2%~4.5%程度含む、鋳造用の鉄で吹かれた鋳物素材。
使用用途が広く、様々な産業で使用されています。
切粉が機械に悪影響を及ぼしてしまうため、当社では基本的にお断りしています。

特性

  • 鋳物の中で最も多く使われている
    鋳物全体の内、鋳鉄製は約80%を占める
  • 鋳造が容易
    炭素量が多く、融点が低いため、複雑形状の鋳造にも対応できる

欠点

  • 切粉が悪さをし、機械に悪影響が出る
    鋳鉄の切り粉は非常に細かく、加工機の摺動部に侵入、蓄積、錆びを発生させるため、機械精度の低下に繋がる
  • 強度や靭性に劣る
  • 鋳巣が発生する可能性がある
    溶かした鉄を自重で落とす(ダイカストは除く)ため、気泡が残り、空孔(鋳巣)が発生し、鍛造材、圧延材等に比較すると強度の面で劣る
    鋳巣の発生が非常に少ない「デンスバー」という鋳鉄もある

流通している代表材料

  • FC150
  • FC200
  • FC250
  • FCD400
  • FCD450
  • FCD500
  • FCD600
  • E2(FC200相当)
  • EC(FC250相当)
  • D4(FCD400相当)
  • D5(FCD500相当)
  • D6(FCD600相当)

加工性について

加工自体は他の鋳物素材、鉄材と同様に可能ですが、切粉が加工設備に悪影響を及ぼします。

表面処理

  • 含浸(封孔)
  • 化成処理
  • 電解メッキ
  • 陽極酸化被膜処理
  • 各種塗装

鋳鉄の部品用途

スキレット
スキレット
マンホール
マンホール
水道管
水道管

当社から一言コメント

古い機械で一部加工は行っておりますが、機械を痛め、精度が出なくなってしまうため、原則的にお断りしています。申し訳ありません。

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