歴史が古く、硬貨や銅像などに使用され、みんなから愛される銅。
亜鉛を20%以上含む銅合金は「真中(黄銅)」と呼ばれます。
特性
- 優れた熱伝導性と電気伝導性
実用金属の中で銀に次いで優れた電導性 - 完全非磁性
磁性を一切帯びないのはチタンと銅のみ - 優れた耐蝕性
内部まで腐食しないため、硬貨にも使われる - 殺菌・抗菌作用がある
銅イオンの微量金属作用により細菌を死滅させる
取扱い材料
- C1020(無酸素銅)
- C1100(タフピッチ銅)
- C2801(真中)
- C3604(快削黄銅)
- C4641(ネーバル真中)
- C5191(りん青銅)
- C5341(快削りん青銅)
- C6191(アルミニウム青銅)
- C6782(高力真中)
- C6801(鉛レス快削黄銅)
- C14500(快削銅)
- Z3234 2種(クローム銅)
- Z3234 3種 BeCu50(ベリリウム銅50合金)
- Z3234 4種 C1720 BeCu25(ベリリウム銅25合金)
- F360(Fe-Cu-Sn)*
- GRIDCOP AL-60(アルミナ分散銅)
*…調達困難なためご支給お願いします。
加工性について
銅は柔らかい性質を持つため、切削効率がいい素材です。
しかし、その反面粘っこくあり、熱に弱い性質を持ちます。
条件を鑑み、切削抵抗を下げて、熱を抑制し、切削効率を向上させるために、セキダイ工業ではすくい角が大きく、切粉排出性の高いアルミ切削用のノンコーティング刃物を使用しています。
また、チタン、ステンレス、アルミと比較すると腐食は早いため、水溶性より油溶性の切削油での加工が適しています。
表面処理
- メッキ(電解・無電解)※錫メッキが最も一般的です
二次処理
- 熱処理(主に軟化、応力除去を目的とした焼鈍)
- 研磨(バフ・化学)
- 放電(ワイヤー・型彫)
- キー溝
銅の部品用途
当社から一言コメント
絶対的な案件量としては少ないですが、量産対応もしており、加工には明るいです。
今後、電子部品が増加していく中で当社としても取り扱いを増やしていきたい素材です。
銅ってどう?と聞かれたら、「どうにかします!」と言って対応させて頂きます!