元祖・金属
金属製品の90%を占めるため、これがないとあらゆる産業は成り立ちません。
特性
- 安価
生産量が圧倒的に多いため、流通性が良く、安価 - 強度が高い
炭素と結合して更に硬く、強くなる - 熱処理によって様々な性質を付加できる面白い素材
焼入れ焼戻し(硬く強靭にする)
焼なまし(柔らかくして加工しやすくする)
焼ならし(組織を均一にして加工しやすくるす)
欠点
- 錆びやすい
一般的な金属の中ではマグネシウムの次に酸化しやすいため、黒染め、メッキなどの防錆処理が必要
取扱い材料
普通鋼
- SS400
- 純鉄
特殊鋼
炭素鋼
- S15C
- S20C
- S25C
- S35C
- S45C
- S48C
- S50C
- S55C
クロムモリブデン鋼
- SCM415H
- SCM420H
- SCM435H
- SCM440H
※焼き入れ特性を保証する”H”がつかないSCM415/420/435/440は流通していないため、必然的にそれぞれ”H”が付きます。
工具鋼
- SKD11(ダイス鋼)
プリハードン鋼
- NAK55
- NAK80
非調質鋼
- MM45(大同特殊鋼)※S45C調質相当材
- HMM-45M(大同特殊鋼)※S45C調質相当材
- SVd45(愛知製鋼)※S45C調質相当材
- GNH55(合同製鐵)※S45C調質相当材
- SVd48(愛知製鋼)※S50C調質相当材
- NH48NV(JFE)※SCM435,440調質相当材
その他
- SUJ2(高炭素クロム軸受鋼鋼材)
- TNCM-a(高強度鋳鋼材料)*
- SM570(溶接構造用圧延鋼材)
- SAPH440(自動車構造用熱間圧延鋼板)
*…調達困難のためご支給お願いします。
加工事例
鉄の加工性について
- 純鉄は軟らかすぎて切削加工には不向きな為、セキダイ工業で取り扱う事は稀。
- SS400の切削性は良好で、熱処理せずに使用される身近な材料。
- 加工時の変形対策として内部応力を軽減させたSS400の焼鈍材を使用する場合もあります。
- 特殊鋼はSS400と比較して粘りや硬度が高いものもあり、加工難易度が上がる場合もあります。
表面処理
- メッキ(亜鉛メッキ、硬質クロムメッキを主とした電解・無電解メッキ)
- 化成処理(黒染め、リン酸被膜、クロメート)
二次処理
- 熱処理全般
- 研磨(砥石)
- キー溝
- 溶接・ロウ付け
鉄の部品用途
当社から一言コメント
各種処理のご要望が多い鉄ですが当社では素材調達から熱処理、研磨、表面処理まで一貫での対応が可能です。また、他社で断られた案件なども今までのノウハウと実績でご協力させていただきます。鉄加工についてはセキダイ工業にお任せください。